こんにちは。タイ人になりたいよしだ(@ysdasyk)です。
今回は私が大好きでしょうがない、タイのインディポップバンドJ.K.bua(ジェーケーブア)を紹介します。
彼らの曲は、硬質で緊張感のあるシンセサウンドと優しく甘いボーカルの融合が特徴で、踊りたくなるんだけどじっくり聴きたい不思議な魅力を持っています。
そしてかわいい。
J.K.buaのこともっと知りたいなってGoogle検索してもほとんど情報が出てこないのですよ。ほとんどライブをしないからバンド構成も謎で…正体不明でした…
なので今回インタビューをして、好き放題、色々と質問してみました。こういうときブログをやっているといいね!いろいろ聴けちゃうものね!
そんな感じで、おそらく日本語で初の情報公開です。
J.K.buaプロフィール🐊
バンコクを中心に活動するインディポップバンド。レーベルに属さない完全自主制作。ボーカルPin、ギター/シンセサイザーLuang、ベースTon、ドラムTiの4人からなる。10月、バンコクで行われるエレクトロミュージックの祭典 มนุษย์ไฟฟ้า Electronic Music Festivalに出演予定。バンド名はJ.K.buaはタイ語だとจระเข้บัว「ジョワケーブア」が正しい発音。
- タイおよびアジアの音楽が好きな人
- ちょっと切なくなりたい人
- 踊りたい人
バンドを組んだ経緯と好きな音楽

จระเข้บัว J.K.Bua Facebook page
今回はインタビューを引き受けていただきありがとうございます。まずは、バンドを組んだ経緯を教えていただけますか?
Pin:大学を卒業したばかりの頃、友人から「ボーカルを募集しているバンドがある」と聞いて試しに応募してみたのがきっかけです。そこでLuangと出会いました。それから、Luangと音楽活動をしたことがあるTon、Tonの親友のTiが加わり、バンド活動がはじまりました。
最初は他のアーティストの曲を演奏していたのですが、そのうちオリジナル曲を演奏してみたくなりました。
自分たちのオリジナル曲を好きになってくれる人が200人でもいたらとても嬉しいな、と思って曲作りを始めました。私はギターが少しだけ弾けましたが、簡単なコードしか使えなかったので、Luangが私の作った曲のコードを全部新しくしてくれて、とてもかっこいい曲ができました。それが、J.K.bua結成のきっかけです。
普段、どんな音楽を聴きますか?
Pin:ジャンルにこだわりなく音楽が好きです。Burt Bacharach、ELO、Manic street preachers、Feist、The Band Apart、サカナクションなどが好きですが、音楽を好きになるきっかけになったのはRadioheadでした。初めて買ったカセットテープもRadioheadです。
Luang:色々なジャンルを聴きます。OLD SCHOOL、NEW SCHOOLほとんど全てのジャンルを聴くのでアーティスト名を挙げていくときりがありません。今よく聴いている日本のバンドは、サカナクションとThe Band Apartですね。Perfumeも好きですよ。
Ti:僕はセッションドラマーの仕事もしているので音楽はたくさん聴くし、色々なジャンルの音楽が好きです。音楽との出会いは、The Beatles, Oasis、The Who、Led ZeppelinなどのUKロックでした。UKロックと共に大人になったと言えるかもしれません。今はThe Style Councilが大大大好きです。一番好きなバンドですね。
Art BlakeyのいるThe Jazz Messengers、70年代に活躍したHarry Nilssonも好きです。Tafu Khanなど、インドの音楽も好きですね。
それから、何といっても山下達郎!今年の4月に日本へ行ったとき、東京でレコードを買ったばかりです。
Ton:基本的にはTiと同じでBlur、Oasis、 Travisなどを聴いていました。JamiroquaiみたいなAcid Jazzもよく聴きますね。カーペンターズやビートルズのような古い曲も好きですよ!
J.K.buaとワニ

2018年11月に発売されたファーストアルバム「1st」
ファーストアルバムの1曲目「SUNRISE」、私はバンコクのCDショップでこの曲を聴いて、すぐ好きになりました。何について歌っているのか教えてほしいです!
Pin:この曲はうつ病を患っていた親友に向けて作りました。彼女は「一日中暗い部屋で寝ていたい。どこにも行きたくないし、何もしたくない」と言っていたんです。
「どんなに夜が暗いと感じても、どんなに苦しい思いを抱えていても、もうすぐ朝が来て光が差し込むよ。明けない夜はないよ。日差しが熱くても怖がらないで、朝の日差しはとても美しいから。素晴らしい一日に出会うために外に出なきゃ」という内容で、彼女への、そして私自身への応援メッセージです。
Luang:この曲は、山の頂上から太陽が昇るのを見に行った時に作り始めました。ギターを持って行って、日の出を見ながらコードを弾いたんです。それから、Pinが歌詞をつけました。
なるほど、だから曲名が「SUNRISE」・・・
Ti:僕が初めてバンドに参加した時の曲です。僕たちの秘密基地でもあるLuangさんの家で録音しました。演奏するたびに楽しくなる大好きな曲です。
「SUNRISE」のMV、なぜ食べ物がたくさん出てくるのでしょう?お腹がすいてきます(笑)

5分31秒延々と食べ物が出てくるMV https://youtu.be/H3TsAWieP64
Pin:朝ご飯をガッツリ食べるのって待ち遠しいじゃないですか!夜眠れなくて、朝を待つ時間はとてもお腹がすきますよね。
Luang:突然、Pinが僕のところに来て「食べ物がたくさん出てくるMVを作ろうよ」と言ったんですよ(笑)
Ton:朝起きて初めに思い浮かぶのは朝ご飯ですからね!
Ti:僕はベジタリアンだから、もし僕がMVを作ったとしたら豆腐や野菜ばかり出てくる作品になるでしょうね(笑)
アルバム「1st」は最初から最後まで完璧で全部好きなのですが、2曲目に入っている「8:10AM」もどんな曲なのか知りたいです。
Pin:朝8時というのは、仕事に出かける時間ですよね。愛する人が仕事に出かけてから帰ってくるまで一日中家で待っていなければならないのはとても退屈だから、仕事に出かけようとしている彼に話しかけて、なんとか家を出る時間を伸ばそうとしているという曲なんです。「早く帰ってきてね」と念押しもしています。
ちなみに、うちの犬はいつもこんな態度なんですよ。
Luang:僕はこの曲のシンセサイザーが気に入っています。
Ti:この曲の歌詞は、僕が飼っている猫そのものです。まるで僕と猫について歌った曲みたいです(笑)
Tiさんの猫アカウント @polarcaldacat
すごく素朴な質問です。J.K.buaのSNSアカウントではワニの絵をよく見かけます。CDのジャケットも、Tシャツも、グッズも、すべてワニがモチーフになってますよね。それはなぜですか?
タイ語のバンド名 จระเข้บัว(Chorakhae bua)を翻訳すると「蓮とワニ」と出てきます。もしかしてバンド名は日本語で「蓮とワニ」なのかな?と考えています。

จระเข้บัว J.K.Bua Facebook page CDジャケット、グッズ、ロゴ、バンドTシャツ、すべてどこかにワニのデザイン
Pin:จระเข้บัว(Chorakhae bua)は直訳すると「蓮とワニ」ですが、私たちのスタジオがある地区の名前でもあります。バンド名が思いつかなかったので地区の名前をそのままバンド名にしました。この名前、とても気に入っています。
なるほど、地名だったんですね・・!謎が解けて嬉しい。
これからも曲を作り続けます。日本でもライブがしたい!

จระเข้บัว J.K.Bua Facebook page
タイのバンコク以外で、「ここ行っといたほうがいいよ!」というおすすめの場所はありますか?バンコク以外のタイをよく知らないという人が多いと思うので、教えて欲しいです。
Pin:パタヤがいいですよ!バンドのメンバーとよくパタヤのHopsというレストランで待ち合わせて、ピザを食べたりビールを飲んだりしています。超美味しいですよ!70年代の曲を演奏する生バンドも最高です。
Ton:パタヤはおすすめですよ!
Luang:ルーイ県にあるチェンカーンがおすすめです。メコン川沿いの小さくてかわいらしい町で、のんびり過ごせますよ。
パタヤもチェンカーンも行ったことがないです。今度行ってみますね!
それでは最後になりますが、今後の目標を教えていただけますか?
Pin:今、新しいアルバムの計画を立てているところです。
Luang:もっと良い曲を作り続けていきたいですね。
アルバム、楽しみです!
欲を言うと、日本でライブしてほしいな〜なんて思います。今年のサマーソニックにはタイのアーティストが3組出演しますし、タイのアーティストの来日ライブも増えています。
その流れにのって、J.K.buaが日本でライブできたら、日本のファンがもっと増えたら、なんて素敵なのだろうと。
Pin:日本でもライブをしてみたいです!
Luang:もちろん、してみたいですね!
Ti:僕はよく日本へ遊びに行っています。日本でライブをするのは僕の夢のひとつです!ぜひ誘ってくださいね。
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▼ワニのぬいぐるみかわいい・・モフりたい